靴・鞄などの修理のあれこれ

革製品を修理した内容を載せています。ご質問などあればお気軽にどうぞ。

REGAL カカトゴムがすり減っても修理は可能

今回お預かりしたのはこちらのREGAL2足。

 

1足ずつ紹介していきますが、2足ともすり減っているカカトゴムを交換していきます。

 

まず、1足目の仕上がりがこちら。

 

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こちらの1足は片減りが酷かったので、20mm厚ほどある資材にて修理しています。

今回使用したのは国産の資材、サムティアス。

 

靴修理定番のvibramにも同じくらいの厚みの資材もありますので、お気軽にご相談ください。


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もう1足の仕上がりがこちら。


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こちらの靴は、積み上げられたスポンジの下に6mm厚ほどのゴムが付いており、そのゴムがすり減っていたので、厚みが近い資材で修理しています。


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REGALのカカトゴム修理の中では、かなり定番の修理を今日はご紹介しました。

 

同じ厚みの資材でも幾つか種類がありますので、どうされたいのかお気軽にご相談ください。

 

 

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HERMES OASISの履き下ろし前に定番加工

今回お預かりしたのは、こちらのHERMESOASIS(オアジス)。

ちょっと前にお預かりしたサンダルですが、夏頃になると持って来られる方が多い印象があります。

 

こちらに履き下ろす前にお勧めな加工、ハーフソールを貼っていきます。

仕上がり後がこちら。

 

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靴底が全体的に素仕上げなので、その雰囲気を壊さないように加工しています。

 

今回使用した資材よりも薄い、1mm厚もご用意出来ます。

強度や実用性よりも靴の雰囲気優先で、貼った雰囲気を最小限に抑えたい方は、そちらにて対応することも可能です。

 

今回は定番のvibramの資材を使用していますが、同じハーフソールでも幾つも資材があるので、受付の際にお気軽にご相談ください。

 

 

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New Balance 993 加水分解による劣化からの”再生”

今回お預かりしたのは、こちらのNew Balance 993。made in U.S.A。

 

下の写真を見てもらったら分かるかと思いますが、加水分解によりソールがボロボロに朽ちています。

 

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一番下のソールは問題無いですが、ウレタン部分が完全にアウト。

他のNew Balanceのモデルだと、場合によっては劣化したウレタン部分のみ交換は出来ます。

 

ただ、今回はそれが出来ないので、幾つか提案させていただいた中から、今回はソールを丸っ切り違うモノにしていきます。


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修理後がこちら。

 

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元よりかはかなりボリュームが出たと思います。

スニーカーを上から見たときに幅を出したくない様であれば、今回の仕様とは違い、幅を抑えることも可能です。

 

ソールは、今回はVibram社のラバー素材のシャークソールを使用しました。

せっかく見た目を180度変えるなら、ここまでするのも有りかと。

履き心地はクセがありますが、カスタムするには面白い素材です。

 

一応、ラバーとガムライト、モルフレックスの3種類、今のところあります。

 

正直名称を覚えづらいと思うので、ざっくり覚えてもらうなら、耐久性重視ならラバー、軽さ重視ならモルフレックス、その間がガムライトと思っていただければ。

 

修理で加水分解により劣化するような素材は使用しないので、ご安心ください。

またソールに使う素材や色味は幾つかあるので、お気軽にご相談ください。

 

 

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Salvatore Ferragamo 靴修理あるある

今回お預かりしたのは、こちらのSalvatore Ferragamo(以下、フェラガモ)のVARA(ヴァラ)。

 

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この手のフェラガモのカカトゴムは劣化するとボロボロになります。お持ちいただいたこの靴のカカトゴムも原型がなく、下の写真の様な感じでした。

 

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いつも通りの作業ですが、ボロボロ崩れる様な劣化をしない素材で交換していきます。

 

修理後がこちら。


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箱や下駄箱にしまいっぱなしにしてしまうと、この手の素材はボロボロに崩れる劣化を引き起こすので、なるべく仕舞い込まない方が良いです。

 

仮に劣化しても、修理は可能なので、お気軽にご相談ください。

 

 

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Valextra 持ち手修理あるある

今回お預かりしたのは、こちらのValextraの鞄、イジィデ。

 

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次の1枚以外は全部仕上がり後の写真ですが、下の写真を見ていただいたらわかる様に、折り込まれている持ち手のパーツが短すぎるために外れてしまっています。

 

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このまま接着するには強度が弱く、またすぐ剥がれる恐れがあったので、部分的に革を縫い付け、接着の面積を広くし、しっかり固定していきます。

 

革を入れ込むにあたり、多少持ち手を解体する必要があります。

使われている糸は細く、コスタと呼ばれるコバの処理も施されていますが、元と同じように修理していきます。

 

最初にも修理後の写真をお見せしましたが、改めて下記の修理後の写真をご覧下さい。

 
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今回は持ち手の両端とも上記で述べた加工を施しています。

接着の面積を取る為に革を縫い付けるといっても、表に縫い目は出しません。

 

表も裏も縫い穴は同じ穴をひろっているので、仕上がりに違和感はないかと。

コスタと呼ばれる持ち手の断面の処理も違和感なく。

同様にというと、この鞄を作られた職人やブランドに対して烏滸がましいですが、なるべく同じ様に仕上げています。

 

話は変わりますが、こちらの鞄、海外で購入されたそうで日本未発売なのですが、そのせいで国内の店舗では修理の対象にならないそうです。

 

もし同じように、国内の正規店で断られた修理などがあれば、お気軽にご相談ください。

 

 

ここからは雑談なので、興味のない方はスルーして下さい。笑

見てると色んなデザインのイジィデがありますが、キャロライン•ダウアのスナップショットで、シンプルな真っ白のイジィデを持っている姿が凄い良かったです。

 

シンプルなデザインを作るのも持つのも変に意識しちゃいますが、そのスナップショットでは、鞄は凄いシンプルなのに、全体の服装のバランスを際立てつつも、なんかさりげない。ブランドのデザイン力と彼女のセンスの双方があってこそなんだろうけ。

 

正直ファッションにめちゃめちゃ詳しいわけではないので、語彙力が乏しいですけど、あの写真はなんかビビッときました。(語彙力笑)

 

シンプルな物を作れる人や着こなせる人、本当に凄い。

双方のセンスあってこそだけど、それらがハマった時は何にも負けない気がします。

 

 

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beautiful shoes 修理して“永く”履く

今回修理したのは、こちらのbeautiful shoesのボタンサイドゴアブーツ。

 

何度も修理している靴になります。

過去の修理に関しては、こちらこちらからご覧下さい。

 

話しが少し逸れましたが、下記の写真はかかとのゴムを交換しています。

 

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使用した資材は、ドイツ生まれのコンチネンタルヒール🇩🇪

今回でこちらの靴にこの資材を使用したのは2度目。

 

グリップ力は言わずもがなですが、ある程度軟質な割に耐久性がある資材です。

 

個人的には同じ厚みのvibramの資材より耐久性あると思います。

 

表面に金文字で"Continental"の表記があり少し高級感がありますが、少し履いたらすぐ金字は剥げます(苦笑)

 

同じ厚みの資材より若干金額が上がりますが、コスパは良いかと思うので、営業の方など如何でしょうか?

 

修理依頼や見積をご希望であれば、お気軽にご連絡ください。

 

 

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GALERIE VIE かかとゴム交換 雰囲気を壊さずに修理

今回お預かりしたのは、こちらのGALERIE VIEのグルカサンダル。

 

以前自分がハーフソール加工した靴ですが、今回はかかとのゴムを交換していきます。

 

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仕上がりがこちら。

元々付いていた、ベージュのゴムを外し近い色味のゴムで交換しています。


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定番修理ですが、仕上がりの雰囲気を修理前と変えずに。

 

定番修理もお気軽にご相談ください。

 

 

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