Valextra 持ち手修理あるある
今回お預かりしたのは、こちらのValextraの鞄、イジィデ。
次の1枚以外は全部仕上がり後の写真ですが、下の写真を見ていただいたらわかる様に、折り込まれている持ち手のパーツが短すぎるために外れてしまっています。
このまま接着するには強度が弱く、またすぐ剥がれる恐れがあったので、部分的に革を縫い付け、接着の面積を広くし、しっかり固定していきます。
革を入れ込むにあたり、多少持ち手を解体する必要があります。
使われている糸は細く、コスタと呼ばれるコバの処理も施されていますが、元と同じように修理していきます。
最初にも修理後の写真をお見せしましたが、改めて下記の修理後の写真をご覧下さい。
今回は持ち手の両端とも上記で述べた加工を施しています。
接着の面積を取る為に革を縫い付けるといっても、表に縫い目は出しません。
表も裏も縫い穴は同じ穴をひろっているので、仕上がりに違和感はないかと。
コスタと呼ばれる持ち手の断面の処理も違和感なく。
同様にというと、この鞄を作られた職人やブランドに対して烏滸がましいですが、なるべく同じ様に仕上げています。
話は変わりますが、こちらの鞄、海外で購入されたそうで日本未発売なのですが、そのせいで国内の店舗では修理の対象にならないそうです。
もし同じように、国内の正規店で断られた修理などがあれば、お気軽にご相談ください。
ここからは雑談なので、興味のない方はスルーして下さい。笑
見てると色んなデザインのイジィデがありますが、キャロライン•ダウアのスナップショットで、シンプルな真っ白のイジィデを持っている姿が凄い良かったです。
シンプルなデザインを作るのも持つのも変に意識しちゃいますが、そのスナップショットでは、鞄は凄いシンプルなのに、全体の服装のバランスを際立てつつも、なんかさりげない。ブランドのデザイン力と彼女のセンスの双方があってこそなんだろうけ。
正直ファッションにめちゃめちゃ詳しいわけではないので、語彙力が乏しいですけど、あの写真はなんかビビッときました。(語彙力笑)
シンプルな物を作れる人や着こなせる人、本当に凄い。
双方のセンスあってこそだけど、それらがハマった時は何にも負けない気がします。
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