レディース ジョッパーブーツのオールソールとクリーニング
今回お預かりしたのは、こちらのイタリアのジョッパーブーツ。
シミや潮が浮き出ていたり、つま先部分に穴が空いてたりしており、今回はクリーニングとレザーオールソール、そして中のインソールなども交換していきます。
仕上がりがこちら。
今回はクロコと呼ばれるVibram2340(ハーフソール)とVibram5340(トップリフト)を使用しました。
(実際どうなのかは分かりませんが、生体力学を考慮したデザインで歩行を自然にサポートしてくれるようです。)
自分が履いててそのサポートを感じてはいませんが、表面の凹凸がはっきりしているのでグリップ力はある資材です。
もちろん、登山靴などに使われるソールの方がグリップ力は高いですが、タウンユースにおいてはこちらで十分かと思います。また、あまりソールの主張がないのでレディースの靴に加工しても違和感がないはずです。
また、こちらの靴をお持ちくださったお客様はかなりタイトにこちらの靴を履いており、上記の写真のつま先部分を見ていただくとお分かりになるかと思いますが、足の指を曲げた状態で履いているせいか、つま先の芯材が変形しています。
正直、指にもよくないですし、歩行時つま先を蹴り出す際にソールの先端に力がかかりやすいので、ソールのつま先部分が削れるのが早いのかと伺えます。
レザーソールの場合、つま先部分の減りを抑えるには、スチールなどの金具を付けることが一番効果あると思いますが、今回はハーフソールのみにしています。
イタリアを訪れた際に、こちらの靴を見つけたそうですが、こちらのサイズより大きいものが無く、諦めきれずに購入されたそうです。
サイズ調整をすることは基本的に可能ですが、限度があるので今回の場合は厳しいです。
もし、ジャストサイズの在庫がなく、大きめか小さめか悩む際はハーフサイズ~1サイズ大きめのものを購入された方がいいかと思います。
あまりにも小さいと対処に限りがありますが、ハーフサイズ若しくは1サイズ大きいくらいであればサイズ調整で対処できます。逆もしかりで、あまりに大きすぎるのも対処出来ない、若しくはかなり違和感のある履き心地になる可能性もあります。何事にも限度はあるのでご了承ください。
それにしても、好みの靴とサイズの問題は難しいものです。
在処