バッグ ショルダーベルトの付け根の修理
お久しぶりです。
ただ今ドイツで生活しながら、こっちで働くために語学学校に通いながら日々過ごしています。
渡独する前にお預かりしたバッグですが、ブログに載せるのを忘れていたのがありましたので載せています。
修理前がこちら。
ショルダーの根元部分の革が急に切れたとの事でお持ちいただきました。
芯材も入っていない一枚革で作られていたので、今回は元より厚めのヌメ革を使って同じ様に修理しています。
修理後がこちら。
こういった修理で注意して頂きたいのは、元のカシメは再利用できないという事。
ブランド物の場合、ロゴなどが無いカシメになってしまいます。
今回はそれらの了承を得た上で、真鍮のこちらのカシメで修理しました。
また、強度をだすために芯材を間に入れる事も可能ですが、一枚革で直す場合、芯材は接着のみで付けるので月日が経つにつれて、接着力が弱まり、剥がれてはみ出てくる可能性があります。
もちろん、革を2枚使ってその間に芯材を入れてから革の縁を縫い、その後金具をつける事も出来ますが、今回の様に根元部分に縫い目がない物ですと、縫い目が目立ってしまうので、今回は敢えて芯材は入れずに少し厚めの革を使用しました。
デザインを取るか、強度を取るか。
どちらにしろ耐久性には限度があるので、それを考慮して使って頂ければと思います。
在処